【 このブログを読んでくださるかたへ 】
※このブログを読んで下さった方から、イム・ドンヒョクというピアニストについて悪く書いている、という批判をいただきました。しかし、私はそのような意図で以下の文章を書いたわけでは決してありません。
ピアノを楽しむ人間として、感想を綴っただけです。ピアニストへの批判や注文ではありません。
今まで聴いてきたリサイタルと比較して、音の方向性が変わったように思えたこと(そしてそれは座った場所のせいかもしれないこと)、シューベルトのソナタについてはプログラムの中で特に力を入れていたように感じたこと、要点はその二つです。
個人的な感想文ですので、リサイタルについての感想という以外の意味は持ちません。
彼の演奏に評価をつける意図もまったくありませんし、彼に個人的な感想を伝えるためにこのブログを書いたわけではありません。自分がピアノについて詳しいのだ、私の感想は正しいのだ、という自己顕示でもありません。ご了承ください。
コメントを残される場合、こちらの判断で削除させていただく場合もございます。よろしくお願いいたします。
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ようやくドンヒョクのリサイタルまで辿り着きました~(苦笑)
小さな旅の備忘録も兼ねているので、お許しくださいませ。
本編に入る前に…
自分の記録も兼ねて、今までに聴いたリサイタルの曲目を思い出してみました。
2009年5月3日 ラ・フォル・ジュルネ(東京国際フォーラム)
1曲目:ケンプ)フルートとチェンバロのためのソナタ
変ホ長調BWV1031
2曲目:ブゾーニ)コラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645
3曲目:ブゾーニ)コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639
4曲目:ブゾーニ)無伴奏ヴァイオリンパルティータ
第2番ニ短調BWV1004よりシャコンヌ
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2010年4月23日 第12回別府アルゲリッチ音楽祭(大分市 iichiko 音の泉ホール)
ラヴェル)亡き王女のためのパヴァーヌ
夜のガスパール
第1曲:オンディーヌ(水の精)
第2曲:絞首台
第3曲:スカルボ
ショパン)マズルカ イ短調 作品17-4
マズルカ ハ長調 作品56-2
マズルカ 嬰ハ短調 作品63-3
幻想ポロネーズ(ポロネーズ第7番) 変イ長調 作品61
プロコフィエフ)ピアノソナタ第7番 変ロ長調 作品83
第一楽章:アレグロ・インクィーエート
第二楽章:アンダンテ・カロローザ
第三楽章:プレピチタート
アンコール
ショパン)ノクターン第2番変ホ長調op.9-2
シューベルト)即興曲集D.899(作品90)第2番 変ホ長調
ラヴェル)亡き王女のためのパヴァーヌ
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2010年5月4日 ラ・フォル・ジュルネ(東京国際フォーラム)
ショパン:マズルカ イ短調 op. 17-4
ショパン:マズルカ ハ長調 op. 56-2
ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 op. 63-3
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 op. 61「幻想ポロネーズ」
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op. 58
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2010年8月24日 サントリーホール
ラフマニノフ) ピアノ協奏曲第2番ハ短調
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2012年5月7日 紀尾井ホール
チャイコフスキー「四季」全曲
ショパン「マズルカ」イ短調op.17-4 ハ長調op.56-2 嬰ハ短調op.63-3
ショパンの幻ポロ
ラフマニノフ「ピアノソナタ第2番変ロ短調」
アンコール
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
ラフマニノフ「プレリュードop.23-5ト短調」
シューマン「トロイメライ」
と、なっておりました。
そうか~、たったの5回しかナマで聴いてないんだな~
でもその5回は、私の人生にとってかけがえのない時間です。
ピアノほど、…ドンヒョクのピアノほど、ナマが大事だと思うものはありません。
同じ時代に生きて、ナマでこの音を聴けること、神様に感謝しています。
そして今回
2014年2月18日 ソウル・アーツ・センター
ドビュッシー) ベルガマスク組曲より「月の光」
バッハ) トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
ベートーヴェン) ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光(幻想曲風ソナタ)」
シューベルト) ピアノソナタ第20番 イ長調 D.959
アンコール
シューベルト) 楽興の時
シューベルトというのは、僕に言わせれば、ものごとのありかたに挑んで敗れるための音楽なんだ。それがロマンティシズムの本質であり、シューベルトの音楽はそういう意味においてロマンティシズムの精華なんだ」
と『海辺のカフカ』で書いてるそうなんですが(こちらの方のブログで拝見しました)、
ほほう~! ほほう~なるほどなぁ~! と激しく同意。
ドンヒョクの音はそんなシューベルトにピッタリだと思います。
トッポギスナック、ちょーうまかった!(笑) |