おかしい…
ディズニーワールドレポートのはずなのに、ケネディ宇宙センターが全然終わりません(苦笑)
で、無料バスツアーの続き。
このバスツアーで立ち寄る目玉スポット(と地球の歩き方には書いてある)が
「Apollo/Saturn V Center」アポロ/サターンVセンターです。
バスの冷房が強烈なので、外に出るとあったか~い
(建物に入ればまた寒いのですが 笑)
ケネディ宇宙センターに入ってすぐ見学したEarly Space Exploration(初期の宇宙開発)でも感じたのですが、マーキュリーから始まるアメリカのロケット計画は、アメリカの繁栄は果てしなく続くと感じられていた(そしてベトナム戦争★とともに翳ってゆく)1960年代を象徴するものでもあり、それも含めて、アメリカ人にとってこの1960年代はとても意味のある、大事な時代なのではないか…ということです。なにしろ名前が「ケネディ宇宙センター」だしね。
★ベトナム戦争…1960年~1975年。そんなに長い間やってたんだ~。しかしこれはつまり、ベトナム戦争とケネディの宇宙計画はまるかぶりだってことなのね。
このEarly Space Exploration には60年代に流行ったファッションやMid Century★の家具が、宇宙飛行士のパネルの横に展示されていましたし、アポロ/サターンVセンターでは入口で60年代ミュージックがガンガン流れています。どんな音楽が流れていたか、もう思い出せないのがトシ! こういうの、ちょっと前はすぐに思い出せたのにぃ~(嘆)
★Mid century…1940年~60年代(20世紀半ば…だからミッドセンチュリーなのね)に生まれた、アメリカを中心としたインダストリアルデザイン(産業デザイン)を施された家具のこと。何年か前に、国立新美術館で大きな展覧会をやってました!見たのにすっかり知識を忘れている 汗
中に入ってまず見せられる短編映画も、60年代の社会や風俗てんこ盛りでした。息子に「ほら、あれがビートルズで…あれがジャニス・ジョプリンで…」とか聞かれてないのに説明してた気が(笑)
そして私は、短編映画よりも、イケメン&美女の若いオージーご夫婦★が連れていた赤ちゃんが、絨毯敷きの映画スペースの床をハイハイして歩き回っているのがとってもかわいくて気になって、暗いなかで凝視していました(爆)
★なぜオージーとわかったかというと、彼らのベビーカーにカンガルーだかコアラだかのオージーっぽいバッグがあったから。オバサンの目からは何事も逃れられないのさ、ふっふっふ
Janis Joplin "Piece of my heart"
Bob Dylan"Like a rolling stone"
次に、ガラス張りの管制センターの前に座って、アポロ8号の発射までを見守る疑似体験コーナーへ。この管制センター、レプリカではなく、ヒューストンで実際に使われていた機器なんだって!(地球の歩き方より) レトロな雰囲気で、本物には見えませんでした(失礼!) アポロ8号は1968年の宇宙船なのですから、まぁ、無理からぬことか?
座席の背後に管制センターの窓を模したガラスがあり、発射の衝撃でビリビリものすごい音をたてるところなど、迫力満点でドキドキします。
管制センターを見ながら発射瞬間の疑似体験。この観客席の後ろにビリビリ振動する窓があります。 |
★
センターの名前どおり、ここに展示されているのはサターンVとアポロ14号です。
アポロ…アポロはロケットにまったく興味のない人でも、チョコレートやポルノグラフティの歌もあるせいか、なんとなく知ってる名前ですが、サターンと言われてもどうもピンとこず(苦笑)
世界最大のロケットであるサターンV(ファイブ)ブースターは、正式には1962年1月25日にNASA マーシャル宇宙飛行センターで開発が始まりました。 そして15機の量産を含む開発すべてにかかった費用は70億ドルを超えます。
【Aircrafts and Travel というとっても詳しくてわかりやすい、ありがたーいサイトから説明を頂いてきました!ありがとうございます】
このサターン5の実機が展示されているわけなのですが、おっしゃるとおり、とにかくデカーーーイ!
これは模型 |
写真ではちょっと、その大きさとパワーが伝わらなくて残念。
ビジター・コンプレックスにはロケットガーデンがあって、サターンⅠやサターンVの実機が屋外展示されています。(前々回のブログでダンナの無理やり家族写真をご紹介してますが、アレですね)
ところで…
このケネディ宇宙センター訪問記とでも言うべきブログを綴るために、最低限間違いがないようにといくつかのサイトを参考にさせて頂いているのですが、そこで知った事実。
サターンVというのは、そのてっぺんにアポロを乗っけて宇宙まで飛び立つための、使い捨てロケットのことでした!
つまり、この巨大な巨大なロケットは、飛び立つとどんどん切り離されてゴミになってしまうわけなんですね! 人類は、宇宙にまでゴミを散らかしているわけです…(ちょっと皮肉すぎる?)
当然、ケネディ宇宙センターに展示されているサターンVは、実機とはいっても宇宙には飛び立っていないものなんですね。これは試験用に製作されたものと、アポロ計画が中止になったために使われなかったものを混ぜて展示してあるそうです。
サターンVのまわりには、月面着陸を報じる世界中の新聞が飾られていました。
日本からは毎日新聞が登場 |
宇宙服のスヌーピーも。
サターン5センターの一角には 宇宙服を着たスヌーピーの像が展示されています。 スヌーピーとアポロ計画の関係は深く、マスコットとして用いられたり、アポロ10号の月着陸船の愛称としても使われました。 ここに展示されているスヌーピーの像は、2008年にNASAの50周年を記念して、スヌーピーの原作者家族などから寄付された物です。【同サイトより】
お土産屋さんにもたくさんのスヌーピーが並んでいました。
我が家用に1匹お買い上げ。
ヘルメットをかぶっているので、なんとなく息苦しそう。取ってやりたいけど、そうしたらタダのスヌーピーか(苦笑)
宇宙へ行って帰って来たんだなー、という臨場感溢れる展示がこちら
ちょっと、オバサンがジャマ?(笑)
アポロ14号の司令船:キティホーク。実機です!
この中に宇宙飛行士のオジサマが3人も乗って帰って来たのかと思うと、狭い! 大変だったろうなぁ。
大気圏突入時に焦げ焦げになった底面部分や、外壁のヨレ具合など「おおー宇宙から帰って来たんだなー」と感じさせてくれます。ケネディ宇宙センターで、いちばん印象に残っている展示です。
と、書いていて思い出しましたが、実はスペースシャトルの実機もビジター・コンプレックスに展示されていました!
アトランティスです! 1985年に初飛行して、2011年に退役しました。このアトランティスの最終飛行が、スペースシャトル計画の最後となりました。33回も宇宙に行ってるんですってよ、奥様!
展示用に中がくり抜かれているのと、機体の外壁(特に白い部分)が柔らかそうな素材でできていること、また想像していたよりは大きくなかったので、レプリカなのかと思っていたら違った(滝汗)
サターンVのように使い捨てではないため、機体の外壁に使われているタイルには、メンテナンスとと研究のために、すべて個別ナンバーがふってあるそうです。
せっかくなので、1985年のヒット曲もご紹介しておきます(笑)
We are the world - U.S.A. For Africa
Like a virgin - Madonna
2013年の夏からここで展示が始まったそうなので、私たちは実機展示を見ることができてラッキーでした。(前々回のブログでご紹介した滑り台も、この施設の中でした)
アトランティス専用の展示施設があります |
思い出しついでに…もうひとつ興味深かったのは、ここで見せられたスペースシャトルの設計に関する短編映画です。
1960年代後半から始まり、1981年にシャトルの第一号が宇宙へ飛び立つまでの、スペースシャトル計画チーム(主に設計を担当した人達に焦点が当てられていたと思う)の挑戦と苦労を描いたものなんですが、このチームに女性がいて、彼女のファッションやメイクが時代とともにどんどん変わっていくのです。当たり前だけど言われなければ見過ごしてしまいそう。そこに着目するように、とFさんが教えて下さって、なるほどー、と思いながら見ることができて楽しかったです。
しかし、国家プロジェクトにそんな昔から女性がガッツリ関わって仕事ができたということがすごい! いやいや、日本人女性もガッツリ宇宙へ行く時代になりましたけどね!
このアトランティスには日本人は男女ともに搭乗していませんが、向井千秋さんがコロンビア(1994年)とディスカバリー(1998年)、山崎直子さんがディスカバリー(2010年)に乗って宇宙へ行っています。
アトランティス展示施設の中に飾られていた、スペースシャトル最初の模型。
先ほどご紹介した短編映画の中で、印象的に使われています。
すべてはここから始まった…という感じでしょうか。 (^-^*)
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