ついに手を出した(って言い方ちょっとヘンですね)プロジェクトライフで、今年の家族旅行を綴っております、旅行2日目。
到着日のいいお天気はどこへやら、今にも降り出しそうな曇り空だったこの日。
沖縄は5月下旬にはすでに梅雨入りしていたので、むべなるかな…
大兄と私の写真は、朝食のビュッフェで食後のコーヒー中に撮ったもの。
例によってまたバシャバシャとどアップで私を撮りまくる大兄に、「おいおい」という顔をしているのだと思われます(笑)
大兄のほうは、とても彼らしい、いい表情が撮れたんだけど、逆光でイマイチわかりづらいのが残念…これでも修正したんですけど。
ちなみにダンナと小兄は食べ終わったらさっさと部屋に戻ってしまってるんで、写ってないです(笑)
この日はヤローどもと別行動。
ヤローどもは青の洞窟でダイビングをするため真栄田岬へ、私は真栄田岬からそう遠くない読谷(よみたん)村にある「やちむんの里」へ!!!
「やちむん」というのは「焼物」つまり陶器のことです。
沖縄の食器を本場で見て本場で買ってみたいというのは、実をいうと私の夢だったのですが、まさか、まさかこんなに早く叶う日が来るとは思いませんでした!
家族旅行で別行動ってのもどうかな~と一瞬思ったのですが、何しろ私はダイビングが全然できないもので…(昨年のグアムで懲りた)。
できないだけならまだしも、インストラクターさんに迷惑をかけるのは必至だし、ダイビングは「ちょっと失敗」が命に関わるようなことにもなりかねないので、青の洞窟には惹かれましたがやめておきました。
海の中は本当に美しいので、ダイビングの出来る人が羨ましいです…!
いろいろとプランを練った挙句、ホテルからみんなで出発したら、やちむんの里の入口で降ろしてもらい、ヤローどもにはそのまま真栄田岬へ行ってもらい、彼らがダイビングを楽しんでいるあいだに私はやちむんの里を堪能して、帰りはそこから真栄田岬まで歩いて行き合流、と。
帰り道、やちむんの里から真栄田岬までは、だいたい7キロくらいだったでしょうか。
大雑把に言えば国道58号線をずーっと歩いていくだけなのですが、逆に国道なので車ばかりで誰ともすれ違わず…ひたすら無言で歩いているのもつまらなくなり、誰もいないからと大声でBeginの
「オジー自慢のオリオンビール」 を歌いまくって自分を励ましました(笑)
VIDEO
話が前後してしまいましたが、
58号線沿いにある
読谷村共同販売センター で「やちむんの里」の地図を頂き
(プロジェクトライフの中に貼ってある「やちむんの里」というタイトルとシーサーの絵はそこから切り抜いたものです!)
ステキなお姉さんからとても親切に道順を教えていただいて(ありがとうございました!)、いざ出発!
観光のトップシーズンではなかったからなのか、ほとんど観光客もおらず、逆にウロウロするのがはばかられるような雰囲気ではありましたが、それぞれの作家さんが開かれている工房を順にゆっくり拝見して回りました。
工房そのものは立ち入り禁止のところも多いので、正しくは工房に隣接したギャラリーや売店ということになるでしょうか。
やちむんの里の中央にある、共同の登り窯。
ここでそれぞれの作品に火を入れるのでしょうか。
やちむんの里は、駐車場のトイレまでやちむん!
ギャラリーのオープン時間前で、お庭だけしか拝見できなかったのですが、とても素敵だったのがこちら!
庭木のお手入れも行き届き、そこかしこに飾られているやちむんも素晴らしく、しばしうっとり…
やちむんの里のなかほどにある共同販売所でとてもステキなお皿を見つけたので、ギャラリーを訪ねてみようと思い、お店の方に教えていただいたとおりに奥へ歩いていくと
これ、なーんだ?
instagramでは「キノコ?!」という回答も寄せられていましたが、こちらはなんとシーサーです!
写真では伝わらないかもしれないのですが、沖縄の空気と緑に溶け込んでいて不思議と違和感がないのです。
このシーサーは大嶺實清さんの工房とギャラリーの入口に鎮座しております。
実はワタクシ…やちむんやちむんと騒いでいますが、ただ好きなだけで知識まったくなし。
共同販売所で見つけたお皿も、ステキだなーと気に入ったはいいが、お店の方に名前を聞いても「へーそうなんですね」なんて、お店の方からしたらガクッとくるような反応だったに違いない。
なにしろ、帰ってきて調べるまで、大嶺實清さんがとてもとても有名な、沖縄陶芸界の巨匠と呼ばれる方とは存じ上げず。
喜喜屋(きや)というお名前のギャラリーも、佇まいがステキだっつーんでフラフラと入り込んだだけで何も知らず…
猫がのんびりお水を飲んでいました
中に入ると、壁にはたくさんの凧が。
この凧は、凧作りで有名な沖縄の方の作品だそうで、やちむんと交換してもらってきた…というようなお話をギャラリーの方から伺いました。
(記憶が曖昧なので違っていたら申し訳ないです)
ギャラリーの方…キリリ、サバサバとした素敵なマダムだったんですが、お話しているうち、あれあれ?…どうやら大嶺實清さんの奥様のようでした!
何年か前に、絵画と陶器の展覧会をされたという写真なども見せていただき、私は陶器はもちろんですが、その絵画にとても惹かれました。
立体を作ることと、平面に描くこと、両方がそれぞれに素晴らしい世界を構築していること…
そして無造作なようで、そうでなはく、床や棚に並べられた陶器の数々。
息子さんたちの作品も一緒に並べられているとのことでした。
私が共同販売所でとても惹かれた作品は赤色一色のお皿でしたし、そのほかの作品も、沖縄の焼物とすぐにわかるのではない、コバルトブルーだったり真っ白だったり、独特の味わいのものが多かったので奥様にうかがってみると
「同じものばかり作っていてもその先に進めないから、どんどん変化して、進化していくことが大事」だと思われている、というようなお話をされていました。
焼物は、その土地土地の土で作ると作風や味わいが全然変わってくるということで、メキシコの土だったり、沖縄の土だったり、色々な土で焼いたりもされるそうです。ここの土でやってみて欲しいと依頼があったりもするそうです。
アレコレくどくどと質問したり感動でわーわー騒いだりしていたら、奥様がコーヒーをご馳走してくださいました!
わーい(≧∇≦)
このテーブルの上にも、やちむんで出来た、すごくステキなおうちのオブジェが飾ってあり、写真に収めさせていただいたんですが、写真ではどーにもそのステキ感をお伝えできず…クヤシイ。
やちむんもいろいろ吟味しましたが、やはり共同販売所で一目惚れした赤いお皿を買うことにして、お礼を申し上げてギャラリーを後にしました。
次に訪れたのは読谷山焼、北窯のエリア。
グループによって使う窯が違うということなのかな?
こちらにも共同販売所があり、私はここで散々迷った挙句に宮城正享さんの小鉢を購入。
さらに進むと
ちょっと道を登った奥にあるようなので、これまた恐る恐るお邪魔してみると、ものすごい量のやちむんが所狭しと並んでいます!
「いい時に来ましたね、今日は窯出しなんですよ」
と言われてもその意味があまりわかってない私(滝汗)
ちょうどバイヤーさんの買い付けが終わった後で、ここからここまではもう買い付け品だから選べないけれど、こちらからは自由に選んでいいですよ、と言われてヨダレを垂らしながらあれこれと見せていただきました。
こちらは「横田屋窯(ゆくたやがま)」と言って、北窯とはまた別の窯。
知花さんご夫婦とお弟子さんで作られているそうです。
本当にステキなお皿が多くて、冷静に迷いたかったのですが舞い上がってしまって…
銘々皿4枚(この柄は人気があってすぐになくなっちゃうんですよ、と言われた、ウヒヒ)と浅めの鉢をいただいてきました。
赤いお皿と、小鉢4つ、銘々皿4枚、浅めの鉢
これをずっしりと下げて、あるいた7キロの道のり、けっこうキツかった(笑)
途中で迷っていろんな方に聞いて歩いたりして、でも、学校の横や幼稚園の横、住宅街を抜けて歩いていくのは、地元を歩いているという気分になれて楽しかったです。
そしてようやく見えてきた真栄田岬!
展望台で一休み
ヤローどもはこんな感じで盛り上がってたようです
綺麗だなぁ…
★
さてさて、戦利品のご紹介!
じゃまするな~!
大嶺實清さんの赤いお皿。ひっくり返すと、脚がついています。
実物はもうちょっと赤が濃いかなぁ…写真って難しいです。
盛り付けてあるのは、お友達のお父さんがつくられた無農薬野菜でお料理した、ナスとシシトウの炒め煮です。おいしかった!
こちらは北窯、宮城正享さんの小鉢。
冷奴にちょうどいい! と思ったのと、変則技として、ダンナのオヤツ、柿ピーを入れたらオシャレじゃないかと思い購入を決めました(笑)
でも予想通りだったわ!
そして横田屋窯のお皿。
青い柄の銘々皿には、沖縄のオミヤゲ、パインカステラを載せてみました。
テンコ盛りで柄が見えなくなっちゃってますが、浅い鉢にはアボカドザーサイ豆腐を。
この鉢もホントにステキな佇まいです。
大大大満足の、やちむんの里でした!
ダンナよ、割れないようにスーツーケースに詰めてくれて、ありがとう~(笑)